教育基本法の方の社説も酷いが、こっちの方がおもしろかった。
これはよいブーメランですね。
【社説】2006年11月16日(木曜日)付
和歌山知事 最初から腐っていた
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2006年11月16日21時33分
本社記者、餞別など受領 和歌山談合容疑者から15万円
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【天声人語】2006年11月17日(金曜日)付
-今北人用の簡単な説明-
①社説で和歌山県知事の談合を自民推薦の知事が行ったから自民が悪い、と嬉々として叩く。
②実は朝日の記者が和歌山談合容疑者から献金を受けていたことが発覚
③自社の記者の献金はスルーして相変わらず天声人語で
「無駄を排除し県民に利益を還元する公共事業を」と言ってた知事が自ら談合に関与するとは深刻だ」
と叩く。
しっかしこの言い訳ワロス。
社内調査によると、記者は井山容疑者と取材で知り合い、02年と04年の2回、井山容疑者が代表をつとめていたゴルフ場施設で、転勤祝いと子どもの出産祝いとして祝儀袋を渡された。固辞したものの押し切られたため、機会をみつけて返却するつもりで封を切らないまま、仕事用のかばんに入れて保管していた。「取材先の一人として、元代表との関係を維持したいと考え、返したいと強く言い出せなかった」と話している。
(-@Д@) か、返そうとしたんだからね!!!向こうがムリヤリ押し付けてきたのっ!!!!そ、それに転勤祝いや出産祝いなの!!!
餞別は封筒のへりの部分が擦り切れており、そこから本社で中身を確認したところ、10万円が入っていた。封筒の厚みから、記者は「数万円程度」と思い込んでいた。出産祝いの封筒は16日、弁護士立ち会いのもと一部を開封し、5万円と確認した。
(-@Д@) ホ、ホラ、まだ封筒も開けてないんだから!!!
記者は、出張の際などに購入したワインや地酒、菓子折りなどを井山容疑者に贈っており、合計すると数万円になるとしている。
(-@Д@) 貰ったお金と同じ位挨拶の品を持っていったから、アタシには利益はなかったの!!!
記者は和歌山談合事件の取材には直接かかわっていなかった。
(-@Д@) こ、今回の記事は別の人が書いたの!!!
朝日新聞社は16日付で、社会部員を取材現場からはずし、管理本部付とした。封筒は二つとも社内で保管しており、井山容疑者側に返す。
(-@Д@) ちゃ、ちゃんと返すからいいじゃないの!!!
絶対これだけじゃねーだろwwwこんな記事もあるし。
和歌山談合:井山容疑者から朝日記者が現金受け取る
大阪を中心に発行されている情報紙に15日、「大手紙記者に現金100万円」との記事が掲載されたため、本人が申し出て発覚。
どうみても腐ってるのは朝日です。
本当にありがとうございました。
和歌山知事 最初から腐っていた
官製談合事件にかかわったとして、和歌山県の木村良樹知事が大阪地検特捜部に逮捕された。談合容疑で現職の知事が逮捕されるのは初めてのことだ。
木村知事は再選された直後の04年11月に入札のあった下水道工事で、ゼネコンの共同企業体(JV)に受注させるよう談合した疑いが持たれている。そのJVに地元の建設会社を参入させるよう、自ら指示してもいた。
当時、地元には知事の再選を阻む動きがあった。そうした動きをやめさせて票のとりまとめをし、自民党の推薦を得られるよう国会議員や県議に働きかけたのが建設会社の会長だった。
すでに逮捕されている県の前出納長は、大阪地検の調べに対して談合のいきさつを詳しく語った。JV参入を指示した知事の意図についても、「知事選で支援してくれた見返り」と話している。
木村知事は前出納長の起訴後に辞職を表明したものの、事件への関与については繰り返し否定してきた。しかし、知事をめぐる疑惑は談合にとどまらない。
大阪地検の家宅捜索では、秘書課から多額の裏金が見つかった。問題の建設会社など地元企業から集めたもので、秘書課が管理していた。政治資金としての届け出がなく、ヤミ献金の疑いがある。
選挙で支援された見返りは、入札での便宜だけだったのか。裏金を集めた経緯と使い道は何だったのか。大阪地検には徹底した解明を期待したい。
自治官僚だった木村知事は「しがらみのない開かれた県政」を掲げ、00年に初当選した。県庁出身の知事が3代続いた後で、改革派として透明な入札制度を導入したと胸を張った。その裏で、1期目の就任直後から談合を主導していた。
以前からの友人だというゴルフ場経営会社の元代表を前出納長に紹介し、業者選定の際には元代表の言うことを聞くよう指示した。県幹部らによる旧来の談合システムを排除するというのが理由だったが、内実は元代表を軸にした新たな官製談合に生まれ変わっただけだ。
知事公舎からは元代表にもらった高級腕時計が押収されている。改革はまやかしだったとしか思えない。
戦後、和歌山県の知事は木村知事で5人目で、うち2人は5期20年という長期政権だった。保守の地盤が強いうえ、県議会は共産党を除くオール与党の体制が長く続いている。こうした状況が、県政に対する県民の関心を薄れさせたのかも知れない。
しかし、首長と建設業界のなれ合いで損害を被るのは納税者である県民だ。
木村知事の辞職に伴う知事選で、自民党はすでに元官僚の推薦を決めている。自民、民主などは相乗りで木村知事を推薦した。その責任をどう考えるのだろう。民主党も独自候補を立てて、有権者に選択の機会を与えてもらいたい。
県民の責任は重い。今度こそ本気で改革に挑む知事を選び、県政の行方をきびしく見守ることだ。
本社記者、餞別など受領 和歌山談合容疑者から15万円
和歌山県発注工事をめぐる談合事件で大阪地検特捜部に逮捕されたゴルフ場経営会社元代表、井山義一容疑者(56)=所得税法違反容疑で再逮捕=から、朝日新聞大阪本社社会部の男性記者(41)が餞別(せんべつ)や出産祝いとして計15万円を受け取っていたことがわかった。
社内調査によると、記者は井山容疑者と取材で知り合い、02年と04年の2回、井山容疑者が代表をつとめていたゴルフ場施設で、転勤祝いと子どもの出産祝いとして祝儀袋を渡された。固辞したものの押し切られたため、機会をみつけて返却するつもりで封を切らないまま、仕事用のかばんに入れて保管していた。「取材先の一人として、元代表との関係を維持したいと考え、返したいと強く言い出せなかった」と話している。
餞別は封筒のへりの部分が擦り切れており、そこから本社で中身を確認したところ、10万円が入っていた。封筒の厚みから、記者は「数万円程度」と思い込んでいた。出産祝いの封筒は16日、弁護士立ち会いのもと一部を開封し、5万円と確認した。
記者は、出張の際などに購入したワインや地酒、菓子折りなどを井山容疑者に贈っており、合計すると数万円になるとしている。
記者は和歌山談合事件の取材には直接かかわっていなかった。
朝日新聞社は16日付で、社会部員を取材現場からはずし、管理本部付とした。封筒は二つとも社内で保管しており、井山容疑者側に返す。
〈松本正・朝日新聞社広報担当の話〉 社会通念を超える額の餞別やお祝いを受け取ったことは、取材先との適正な関係を逸脱しており、元代表が逮捕されたあともこのことを社に報告していませんでした。記者としてのモラルに反する行為であり、16日付で編集局から外しました。今後、厳しく処分します。
【天声人語】2006年11月17日(金曜日)付
和歌山市生まれの作家・有吉佐和子が、40年前に本紙の「舞台再訪」に、こう書いている。「記憶に残っている最初の紀ノ川は、私が八歳のとき見たものである」。生後、父親の勤務地・インドネシアに渡って、帰国した後のことだった。
「その青く静かでゆうゆうたる流れは鮮烈な印象であった」。後年、この川を舞台にして小説「紀ノ川」を書く。「作品のモチーフになったのが、このときの感激であったのはいうまでもない」
紀の川は、和歌山県の北部を東西に貫いて流れている。その流域での県の下水道工事を巡る談合事件で、木村良樹知事が大阪地検に逮捕された。04年の入札の際、この年の知事選で支援を受けた企業を、受注先の共同企業体に参入させた疑いがあるという。
先月、福島県の前知事が汚職で逮捕されたばかりだ。県政のトップが相次いで逮捕されるとは、この国の地方自治体のありようが懸念される。福島の知事は5期目で、多選の弊害が指摘されたが、和歌山の方は2期目だった。
木村容疑者は、知事としてこう述べたことがある。「無駄を排除した形の公共事業を行っていく必要があります……例えば、釘1本が本当は10円なのに、それを15円で買って工事をしてもみんなが潤う。だから、まあいいじゃないか、ということでいろいろな公共事業が行われてきた」(『地方が変わる、日本を変える』ぎょうせい)。
言ったこととは裏腹に、税金を食いつぶす談合に自ら手を染めていたのだろうか。悠久の紀の川の流れを汚すような、深刻な事態だ。